映画の話ではありませんが、パン屋さんの距離感がいいです。
頻繁に顔を合わせて短い会話もする。
お互いのことはなんとなくわかっているけど深く干渉することはない。
お店とお客さんもそうだし、そこで出会うお客さん同士もそう。
そこから先の関係はまた別の場所での話。
映画の主人公の郊外(田舎?)のパン屋の御主人。
腕の良いパン職人で文学好き。少しだけ妄想癖あり。
お客さんでありご近所さんである人と距離が近づいちゃって、妄想がひどくなる。
そして現実で迎える結末は……。
そう距離感が大事。
もう7~8年ほど前になるかと思いますが、西島秀俊さんがショコラティエを演じる軽自動車のCMがありました。
ちょっと何かで失敗しちゃった女の子がプチドライブして郊外にあるショコラトリーを見つけて……、という設定(当時、企業HPで調べました)。
とても好きなCMでした。あの距離感はいいなと。
まがいなりにも郊外(田舎?)で店を構える(当店の位置付けはよくわかりませんが)と“地域活性”とか“コミュニティ”とかそんな言葉が付いてきて、お店とお客さんとの距離、そこを訪れるお客さん同士の距離を“密”にすることを期待されたり、時には提言されたりするわけですが、店主としてはちょっと違うのです。
ま、店主、西島秀俊さんほどのイイ男ではないのは十分承知しております。
妄想に走らないようにしますw。
『ボヴァリー夫人とパン屋』(99分/フランス/2014年)
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ファブリス・ルキーニ、ジェマ・アータートン 他
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