要するに金持ちの人と庶民の人の恋愛を描くラブコメディで、…特に目新しいお話ではないかと思います。
アジアのその土地で生まれ育った人とアメリカで生まれ育ったアジア系アメリカ人では持ち合わせている文化も感覚も違うのですよ、というような題材も含まれていますが、その人の生活習慣や文化は外見では判断できない、というお話も特に目新しいわけではないかと思います。
とはいえ、楽しく観られる良い作品です。
「ハリウッドメジャースタジオが配給した、主要キャストがアジア系の俳優で占められた作品」という部分が先行している感がありますが、ヒットしたのは普遍的なお話をしっかり描いているからでしょう。
時に偉い人たちは「差別をなくそう」と言いながら、偏見を持ち合わせていない人にまでその存在を気付かせるようなことをして揺さぶりを掛けてきます。
「○○だから」という外部情報からの先入観が如何に意味が無いか、そしてその先入観からの判断がどれだけつまらないことなのか。
一凡人の店主としては、少なくとも映画とはそう考えて接したいと思います。
『クレイジー・リッチ!』(120分/アメリカ/2018年)
監督:ジョン・M・チュウ
出演:コンスタンス・ウー、ヘンリー・ゴールディング 他
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