キャリー・マリガンという役者さんの
“泣く”というより“涙を流す”演技が好きで
その姿をずっと見ていられるような気がします
なんてことを言うと
「お前この映画観てよくそんなこと言えるね」
などと言われそうな
「当事者意識を持って」とか「他人事を自分事に」
などという言葉を聞くことがありますが
真の当事者本人でなければ理解できないことが多々あり
他者がそれを理解する、他者にそれを理解させる
という最上級の苦難の工程をすっ飛ばして
そんな言葉を使ってサラリと
それこそ他人事のように何かしら発信する人は
信用できる人なのか
実社会で主人公である彼女のような存在を知った時に
「ネガティブな感情(復讐心とか)から生じる力を
ポジティブなこと(社会的成功のためとか)に使えばいい」
などどこれもサラリと言ってしまう人も
信頼していい人なのか
そんな人たちに
「世の中で起きたことに関しては全て誰もが生きてる限り当事者」
などと言われるのだろうか
そして店主が涙を流しても、全く画にはならないのです。
この作品を観て涙を流すのではないです。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』(113分/アメリカ/2020年)
監督:エメラルド・フェネル
出演:キャリー・マリガン、ボー・バーナム 他
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