海辺の映画館 キネマの玉手箱

名監督 大林宣彦 の遺作
大林宣彦版『ニュー・シネマ・パラダイス』と評されたりします

大概の映画作品には伝えたいメインテーマがあります
そしてサブテーマを絡めながら物語が展開します
メインテーマをストレートに伝えるような構成だったり
メインテーマがわかりづらい構成にすることによって印象的にしたり
等々は
制作する人の作家性だったり技術的なものだったりするわけですが
この作品はメインテーマがいくつかあるような気がします
その為にわかりづらいというよりかは
その情報量の多さに困惑する作品です

この情報量の多さと
3時間という上映時間は
短い動画に慣れてしまっている、とか
鑑賞という行為の集中力が続かない、とか
お金も時間もない、とか言われてしまっている
この作品を本当に観なくてはいけない
現在のより若い人が観るには
向かない作品にしてしまっているように感じますが
どうなのでしょうか?

もし大林監督が
遺作となることをわかっていて詰め込んでしまったのなら
あと数作品撮ることができなかったという
その時間の無さをとても残念に思うのです。

そういえばこの作品
インターミッション(途中休憩)
があります
以前の映画って2時間弱の上映時間でも
インターミッションのある作品がありました
基本は娯楽である映画の鑑賞に
必要以上の集中力を一律に求められる環境の方が
おかしいんですよw。。


『海辺の映画館 キネマの玉手箱』(179分/日本/2019年)
監督:大林宣彦
出演:厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦 他

(C)2020「海辺の映画館 キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

はぶ・ふぁんだんご

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