(500)日のサマー

日本で劇場公開された当時は
草食系男子が主人公のラブストーリー
というような宣伝文句だったような記憶があります
でも
主人公の男性は別に草食系ではないし
女性が肉食系というわけでもないし

草食系とかいう言葉は今も使うのだろうか?
こじらせ系とか言うのだろうか?
ま、この主人公、こじらせてもいないけど

そもそも作品の冒頭で
これはラブストーリーではない
と言い切っているし

恐らく、結構、普遍的な
人と人の関係の在り方を描いている作品
かなと

あらゆる物事に限らず
意思疎通しているはずの他者という人のことですら
自身の主観でしか判断していない
ことを再認識します

だから
恋愛したり投合したり
はもちろん
すれ違いや相違が生まれる
のは当然で
それでも人は
出逢わなくてはいけないし
時には別れなくてはいけない
それは
逃げでもなければ
攻めでもない
夏の後には秋が来る
のと同じ
そう
冬の後には春が来る。

『(500)日のサマー』(96分/アメリカ/2009年)
監督:マーク・ウェブ
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネル 他

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