文化大革命下の中国
我が子が映っているフィルムを探して
映画館を訪れる逃亡者の男
前回ぼやきの
『エンパイア・オブ・ライト』
もそうですが
有名な監督さんが
映画というものを題材にした作品を
世の中に送り出すということが続きました
感染症のせいなのか
映画を取り巻く環境の変化のせいなのか
『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』
もそのような作品
→→
この作品は2019年には完成していたそうですので
直近の感染症のせいということはないのかもしれません
ある町の映画館から
別の町の映画館へと
映画フィルムが旅をして
どこの町の人達もそれを心待ちにし
上映時間にはこぞって映画館に訪れる
という作中の描写は
中国が舞台の作品ではありますが
日本でも懐かしさのようなものを感じる人が
いるのではないでしょうか
映画と映画館というものが
持っている and 残してきた
価値というのは
国による違いなどなく全世界共通で
その価値が
これからの世界で
どのように変わっていくのか
恐らく正しくは
店主自身はそれを知ることなく
消えていくのだろうな
とも思います
もう一つ
チャン・イーモウ監督が
文化大革命の頃を描くことを
不思議に思う点はもうありません
ただこの作品のお話には
不思議に思ってしまうような点があり
どうやらそれは
“検閲”の結果
カットしたからとのこと
それを受け入れて
いや
受け入れたわけではなく
この作品を世の中に出した思い
を想像して観ると
この作品を
お話として理解すること以上に
深く心に響くのかもしれません。。
『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』(103分/中国/2020年)
監督:チャン・イーモウ
出演:チャン・イー、リウ・ハオツン 他
(C)Huanxi Media Group Limited
0コメント