オットーという男

ある男性の人生の終わり頃を描いた作品
旅を描いているわけではありませんが
主人公の背景にある人生の旅や
作中に登場する現代的な味付けも
前回ぼやきの『君を想い、バスに乗る』
とよく似た構図のお話のように感じます

スウェーデンの作品
『幸せなひとりぼっち』(2015)
のハリウッドリメイクですが
余計なモノをぶち込んで
キラキラながらスカスカという
ハリウッドでやりがちな感じもない
良作かと。

トム・ハンクス
も人生の終わり頃を演じるようになった
ということに
変な感慨があったりします
しかしトム・ハンクス
悪人を演じられない(似合わない)役者さんで
役者としてそれどうなのよ?
ってことになるのかもしれませんが
最初から悪いヤツじゃない
とわかって観ることができることが
この作品の良さをより引き立てている
そんな気がしますし
そのような作品を
選択して世の中に送り出せることが
(トム・ハンクスは製作もしている)
優れた役者さんだという証明
なのかもしれません。。

『オットーという男』(126分/アメリカ/2022年)
監督:マーク・フォースター
出演:トム・ハンクス、マリアナ・トレビーニョ 他

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