ローラーガールズ・ダイアリー

先の2月、銚子電鉄制作の映画『電車を止めるな!~のろいの6.4km~』の上映会を開催させていただきました。
鉄道会社が映画を撮って上映することが経営判断的に正しいかどうかはわかりませんが、少なくとも作品は制作者側が楽しんで制作しているということが伝わる良い作品だったと感じています。
物語としても演出としても役者さんの演技にしても特に凄いというわけでもないのですが、制作者さんや演者さんの楽しさが溢れ出ているような作品に出合うことがたまにあります。
店主が真っ先に思い出すその様な作品が『ローラーガールズ・ダイアリー』。
子役の頃から活躍していた名優ドリュー・バリモアの初監督作品ですが、彼女は撮っていて本当に楽しくて楽しくて仕方なかったのだろうな、という気がします。
思えば、グレタ・ガーウィグの初単独監督作『レディ・バード』や、オリビア・ワイルドの初監督作『ブックスマート』などもそういう楽しさが出てきているの作品のように感じます。
女性監督が女性を主人公とした作品を撮ると「女性の社会的…云々」で語られたりすることがありますが、店主はその点を高く評価するというより、その楽しさを分けてもらえることを素直に喜びたいと思います。

『ローラーガールズ・ダイアリー』(112分/アメリカ/2009年)
監督:ドリュー・バリモア
出演:エリオット・ペイジ、クリステン・ウィグ 他

写真はDVDパッケージ