ゴールデンスランバー

伊坂幸太郎の作品が好きです。小説はもちろん、映画も楽しませてもらっています。

作家の考えを店主が正しく受け取れているかはわかりませんが、どの伊坂作品にも同じような感覚で描かれている
一個人が集団・共同体(それこそ国家権力とか、最近よく聞く言葉なら同調圧力ってやつなども)と対峙することになったときのケリの付け方
というものが私的には好きです。
それが最もわかりやすく描かれていると思うのが、この『ゴールデンスランバー』。
このケリの付け方を店主も見習っていきたいところですが、これまで「たいへんよくできました」をもらったことはありません。

ちなみに『ゴールデンスランバー』は韓国でも映画化されました。
舞台背景を踏まえて少しだけ変わっている部分がありますが、こちらも面白い作品です。ただ、そのケリの付け方も少し変わっていて、店主としてはそこが少し残念。お国柄の違いということでしょうか。

そういえば伊坂作品の『マリアビートル』がハリウッドで映画化。
どのような作品になっているか楽しみです。

『ゴールデンスランバー』(139分/日本/2009年)
監督:中村義洋
出演:堺雅人、竹内結子 他