詩的な題名が付けられていますが、原題名は“Demolition”=破壊。
主人公は喪失感を埋めるため物を破壊します。派手に。
どちらかというと自己の“カタチ”を再確認するための物の破壊かもしれません。
アメリカの映画を観ていると、色々行き詰ると物をぶっ壊して「ハイ!次行こう」となる場面がよくあるような気がします。もったいないが先行したり、あらゆるものに○○が宿ってます、と考える人が多いであろう日本とは違う感覚なのかと思ったりします。
ま、ぶっ壊さなきゃいけないものもありますけどね、ニッポンw。
そういえば人の再生を描く作品も
日本では「どうしようもなかったヤツが徐々に真っ当になる」作品が多く、
アメリカでは「普通だった人が一度ぶっ壊れてまた普通の人になる」という作品が多いような気がします。
いずれでも、個人の再生に至る過程を落ち着いて観せる作品は好きです。
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(101分/アメリカ/2015年)
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:ジェイク・ギレンホール、 ナオミ・ワッツ 他
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