哭声/コクソン

ヒッチコックの『鳥』を久しぶりに観たのですが、
港町にやってきた主人公の女性に対して地元住民の女性が
「あなたが来てから鳥たちがおかしくなった。あなたは何者なのよ!」
という様なことを言う場面がありました。

そして『哭声/コクソン』。
田舎の山村を舞台に、怪奇な事件の発生と“よそ者”の存在をきっかけにして、土着信仰やキリスト教などの要素を絡めながら物語が展開します。
ええ、そうなんです、田舎って、いつの時代、どこの国、そんな感じ、同じなんです。

この『哭声/コクソン』は2016年の作品。
その後に例の感染症。
異形のものに対して数多の情報とそれぞれの主張によって混乱している世の中。
ええ、そうなんです、いまも、どこも、そんな感じ、同じなんです。

超越した存在ってホント、惑わせるのがお好き。
ええ、そうなんです、「大切な人を守りたい」とか知らねえっス、信じればいいんっス、そんな感じ、同じなんです。


『哭声/コクソン』(156分/韓国/2016年)
監督:ナ・ホンジン
出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン 他

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