年老いた姿で生まれて若返っていっても
優れた職人が逆回転する時計を作っても
結果に対する“もしも”を深く考察しても
自身の時の進行方向は同じ
タイムマシンで過去に行っても自身の時の進行方向は同じ
アルゴリズムの回転装置に入って時間を逆行しても自身の時の進行方向は同じ
だから“元に戻る”なんてことはありえない
迎える毎日は全てその時だけの再び訪れることのない日々
人と人の偏見のない出会いを制限することなく大切にしなくてはいけない
自身と多くの他者の選択によって生じたその結果を優しく受け入れたい
そう思える作品
プロデューサーのキャスリーン・ケネディの当時の談
今このタイミングでこの作品の企画を通しておいて良かった
恐らくこの先ハリウッドはこのようなアート系大作にお金を出すことはない
確かにそうかもしれない
だからこそ生まれた優しい作品
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(167分/アメリカ/2008年)
監督:デビッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット 他
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