パピチャ 未来へのランウェイ

ファッションデザイナーを夢見る少女と友人たちが
様々な障壁を乗り越えてファッションショーを開催する

そんな感じのあらすじと邦題から
どんなキラキラした青春映画なのかと
前回ぼやきの『ブラック・ブレッド』のような
ある種陰鬱な人間成長劇など観てしまうと
反動でキラキラを欲するわけですが
それを期待してこの作品を観ると
衝撃と共に自戒するハメになると思われます

こちらも内戦が背景にありました
偉い大人の都合に振り回される若者
自らの命さえも振り回されます

おっさんの店主は考えます
子どもたち(若者たち)のためにするべきこと
大人の自己都合の件に巻き込むことではなく
教育と称して自らの価値観を落とし込むことでもなく
選択できる環境を整えること

作品に描かれる状況とは全く違うのですが
ここ最近の
学校の再編だとか
マスクを外しての○○式だとか
環境を整える努力を放棄してきた多くの大人が
何を嬉々として語っているのか
とそんなことを思ってしまうのでした
結局そんな思いも
当事者である若者からしてみれば
大きなお世話かもしれません。。

『パピチャ 未来へのランウェイ』(109分/フランス・アルジェリア・ベルギー・カタール/2019年)
監督:ムニア・メドゥール
出演:リナ・クードリ、シリン・ブティラ 他

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