バーシティ・ブルース

高校の名門アメフトチームを舞台に繰り広げられる人間模様
登場する高校生のほぼ全員が“ここではないどこか”を求めている

MTVが制作しているので
シャレた感じの映像が現在観ても良い
とか
ポール・ウォーカー って
隣にいる見た目も性格も良い兄ちゃん 
って役が似合うよな
とかの感想がありますが、、

アメリカの映画を観ていると
“ここではないどこか”へ行くための手段がスポーツ
ということがよくある気がします
特にそのスポーツがアメフトってこともよくあります
そのような作品では
“ここではないどこか”へ行くためには
優れたプレイヤーになるだけでは駄目で
その作品が青春映画である場合
既得権益を守るために若者を利用する大人が登場するので
そいつをブッ潰す必要があります

青春映画でも最近は
自分というものと世の中や他者との折り合いをいかにつけるか
という話が多くなった気が、、
特に日本の作品はそうで
日本の作品の場合はスポーツも
“ここではないどこか”へ行くための手段ではなく
“ここで”皆とうまくやるための手段
として描かれているように感じている店主には
“ここではないどこか”へ行くために
ジャマする大人をブッ潰す
という話は
昔の作品だとしても改めての新しい刺激があります
加えて
そんな世界では
“ここがいいや”と思った時点で基本的に
ブッ潰される対象になるんだろうな
などと思ったりします。。

『バーシティ・ブルース』(105分/アメリカ/1999年)
監督:ブライアン・ロビンス
出演:ジェームズ・バン・ダー・ビーク、ジョン・ボイト 他

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