ドライビング・バニー

ある事情から離れて暮らす娘に会うために奮闘する母親を描くロードムービー

原題は
The Justice of Bunny King
バニーの正義を描いている
それだけなのだから
それに対して正しいだの間違っているだの言うこと自体が野暮
バニーに寄り添いながら鑑賞すればいいと思います
一方で
バニーは社会に対して裁きを下すことはできなかった
という結果なのだろうと思うと
あらゆる意味で一個人の正義の完遂がいかに難しいか
を感じます
だからバッドエンドというわけでもないのです
作品の最後が公的施設での立てこもりということもあり
『ランボー』を思い出したりもしました。

現実社会で
一個人の正義をどう認めるか
という件はまたなかなか難しい話ですが
正義に基づく信念ある行動
それをするわけでもない第三者が
当事者に寄り添うことを忘れて
正義の主張をやり始めるとやっかい
だなと
現在の時代に作られた『ランボー』では
(そもそもの設定が大きく変わりますが)
どういう展開をするお話になるのか
などということを妄想してしまいます。。

『ドライビング・バニー』(100分/ニュージーランド/2021年)
監督:ゲイソン・サバット
出演:エシー・デイビス、トーマシン・マッケンジー 他

(C)2020 Bunny Productions Ltd