プロミスト・ランド

シェールガスの採掘権を買いに田舎町にやってきたエリート社員の人生の選択

『ミラグロ/奇跡の地』もそうですが
開発業者=悪 vs 地域住民=善
という大概の構図は変わらず
時代の変化に伴い内容は変わっても
その様なお話がずっと描かれているということは
良くも悪くも世の中変わらない(変わっていない)のだな、と、、

開発ということを含めて環境問題というと
地球規模の問題の解決を個人の行動で
とか
まだ見ぬ未来のためにひとりひとりが
とか
大層なことの様に話を振りがちですが
個々の生活“環境”を自らの選択で整える
そして選択肢を残す
それだけのことでしかなく
『プロミスト・ランド』という作品の
個人の選択に帰結させる描き方は
安心感をもって観られるように思います

振りがちといえば選挙なども
そんなに煽らなくても
個々の身の回りの“環境”を整えるために選択
ただそれだけでいいと思うのです
そもそも世の中を変えるのは政治ではないのだから

『プロミスト・ランド』(106分/アメリカ/2012年)
監督:ガス・バン・サント
出演:マット・デイモン、ジョン・クラシンスキー 他

(C)2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved