ウエスト・サイド・ストーリー

往年の名作ミュージカルを名匠スピルバーグが再映画化
なぜいま? と思いますが
“分断”という
最近よく耳にする言葉がその要因であるなら
当然の成り行きかと思ってしまいます

先の作品
『ウエスト・サイド物語』が1961年(ブロードウェイでは1957年初演)
『ウエスト・サイド物語』のベースは『ロミオとジュリエット』
『ロミオとジュリエット』は16世紀後半の作品とされています

時代によって形は違えど
少なくとも16世紀から
“分断”が“悲劇”である
という認識があるというのに
“悲劇”を続ける
人という種族は何ぞ?

人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ
とはチャップリンの言葉ですが
個人的には悲しいある出来事を
“悲劇”ではなく“喜劇”だとして見る人も多くいるということですね

“悲劇”である
『ウエスト・サイド・ストーリー』
『ウエスト・サイド物語』
『ロミオとジュリエット』
には
“悲劇”が起こらないようにする視点が含まれています
“分断”を解決する術も示されています
“喜劇”だとする必要性はありません

『ウエスト・サイド・ストーリー』という作品も
チャップリンの言葉も
その意図を間違うことなく
受け取りたいなと。。


『ウエスト・サイド・ストーリー』(157分/アメリカ/2021年)
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー 他

『ウエスト・サイド物語』(152分/アメリカ/1961年)
監督:ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス
出演:ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー 他

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